不動産管理会社や大家による退去時の立ち会いは、
ほとんどの場合引越し当日か最終家賃発生日までに行われます。
目的は部屋に何らかのトラブルが無いかをチェックするためですが、
入居者と一緒に行うことがポイントです。
万が一「立ち会いは不要」ともし言われても、
何とか一緒に確認しなければ後々損することになりかねません。
特に異常がなければ敷金の何割かは返却されます。
しかし、以下のような場合は差し引かれることが多いでしょう。
1.あきらかに日常生活ではあり得ない、自然摩耗ではない傷が付いている場合
壁に穴が空いている、フローリングに凹みがある、シンクやトイレがひび割れている
2.汚れや破損
壁にシミがある、エアコンなど付属品が破損している
3.ペットによる傷がある
ペット可物件であっても度を超して傷がついているとき
4.カビや結露が酷い
明らかに借り主の不注意や掃除不足による場合
立ち会いの手順
管理会社によって異なりますが、
まず業者がチェックシートを元に部屋の隅々まで確認します。
次に凹みや傷の大きさを計測し、
最後に入居者と傷や汚れを目視で確認しながら確認していく、
というものです。
管理会社はチェックシートを元に必要な修理費総額を提示し、
それに借り主であるこちらが納得すればサインをします。
もし納得できない場合があれば細かく説明してもらいましょう。
修繕費を取られすぎないために
普通に生活していると、気をつけていても汚れは発生するものです。
特に問題が無いにも関わらず高い修繕費を請求されないよう、
以下のことを注意しておきましょう。
・築年数が古いか築浅かによって修理費が異なる
・家主による負担以外に請求されていないかを確認する
・家具の重みによる地面のへこみ、日照による部屋の色落ち、ふすまやドアの変色、
水回りの汚れ、冷蔵庫やテレビの裏側の黒ずみなどは家主の負担である
普段通りに生活していれば法外な費用を請求されることはまずありません。
しかし中には悪質な業者や家主が存在するため注意しておきましょう。